ストレスによる疾患

ストレスは心身に様々な影響を及ぼし、高血圧症、高脂血症、糖尿病、がん、血管や心臓の病気などの生活習慣病の誘因にもなることがわかってきました。
現代社会では油断するとすぐにストレスが蓄積されていきます。ストレスが過剰になると、必要以上に自律神経(生命維持に必要な内臓や血管を、無意識に調節する神経)が刺激され自律神経の一つ交感神経の活動が活発になり血管が収縮し、心拍数や心収縮力の増加、不整脈などを引き起こすことにより心臓がどきどきしたり、血圧が上がったり、口の中が乾いたりといった変化が起きます。その一方で、唾液の分泌や胃腸の運動など、消化器系の運動を低下させたり、免疫力も低下させます。また、代謝系にも影響を与えます。免疫の研究からは、ストレスが続くと風邪を引く確率が、3~5倍にもなるとの報告もあります。
この他にも、ストレスの影響でアトピー・喘息や神経痛の悪化、肩こり・頭痛・めまい・筋肉のけいれん・胃腸障害など色々の症状に影響します。
症状があるのに病院で診察や検査を受けても異常が無いことがあります。この場合の多くはからだの病気ではなく、ストレスにより、身体に症状が出ているのです。
現在の社会には、さまざまなストレスがあります。そのため疲れ果てたり、気分が落ち込んだり、イライラしている人などが沢山います。こういう人たちは自分が疲れ果てている、イライラしているなどと感じる前に身体やこころに症状が出ることがよくあります。こういう場合にはからだのほうをいくら詳しく調べても異常は出てこないのです。
また、ストレスと“うつ症状”には非常に強い因果関係があり過度のストレスが続くと“うつ”を生じる確率が高まると最近言われています。

東洋医学では「内傷なければ外邪入らず」と言い、気力体力が充実しているときは少々無理をしたり周囲に風邪を引いている人がいても体調を崩さないがストレスが続き気持ちが落込んだりこころが疲れた時は、弱い刺激でも体調を崩し病気に罹ってしまうことを言っていて、現代で言うストレスを重視しています。
食べ過ぎや身体の疲れは脾経の変動、精神バランスの崩れ・こころの疲れは心経の変動
また、ストレスによる感情の変化から

  • 怒りを過ごせば肝を傷る
  • 喜びを過ごせば心を傷る
  • 思いを過ごせば脾を傷る
  • 憂い悲しみを過ごせば肺を傷る
  • 恐れ驚きを過ごせば腎を傷る

と記されています。

当院は、ストレスにより起こった身体のアンバランスを「気」の流れを調整して整え、本来からだに備わっている自然治癒力を高めることにより、ストレスによる身体の不調を改善します。またストレスに強い身体にします。
現代社会では知らず知らずの間にストレスが身体に蓄積されていいます。東洋医学で身体と心をリフレッシュしてはいかがでしょうか。

山崎鍼灸院

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